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お知らせ2013年12月 9日

第18回新聞社論説委員・テレビ局解説委員との懇談会を開催

 平成25年11月11日、日本監査役協会は、新聞社論説委員やテレビ局解説委員と当協会役員との懇談会を開催した。本懇談会は、当協会の活動状況の紹介や監査役・監査委員の実態やコーポレート・ガバナンスの在り方などについて意見交換を行うために1年に1~2回開催されている。18回目の開催となる今回は、論説委員及び解説委員13名(日本経済新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、産経新聞社、共同通信社、時事通信社、日本放送協会、日本テレビ放送網、TBSテレビ、フジテレビジョン、テレビ朝日)の出席を得て、協会からは正副会長等が出席した。
 当日は、当協会役員から最近の協会活動の概要を紹介した後、企業不祥事の防止に向けた監査役や当協会の役割について、以下のとおり意見交換が行われた。

1.企業不祥事の防止に向けた監査役の役割について
 論説委員及び解説委員から、昨今の企業不祥事を念頭に、対外的開示への関与等不祥事発覚直後の対応における監査役の役割は何か、不祥事に関する重要な情報を監査役は入手できるのかといった監査役の実態について、質問が寄せられた。
 実際に不祥事が起きた後の対応により、会社の命運は左右される。そのため、事実関係の把握、原因究明、損害拡大防止、再発防止、対外的開示等に関する取締役や調査委員会等の対応状況の監視検証も監査役の重要な役割であることが、当協会役員から説明された。
 また、当協会役員からは、不祥事防止のためには平時における有効な監査役監査も重要であることが強調され、監査役監査基準に規定されたベスト・プラクティスが各社の実情に合わせ遂行されている旨説明された。特に、監査対象が広範囲にわたる中、監査役スタッフの設置が進んでいないなど人員が限られていることが課題であるものの、いわゆる三様監査により内部監査部門や会計監査人と連携しながら、相互に補完しあって監査の質を高めていることや、社内情報に通じた社内出身監査役と、外部からの客観的視点や専門的知見を有する社外監査役が相互に補完することで、実効性の高い監査が行われていること等の実態が示された。

2.当協会の役割について
 当協会では、監査役・監査委員の監査品質の向上を通じ企業不祥事の防止や企業統治の充実に資するという目的を掲げているが、これに関連して、論説委員及び解説委員から、不祥事例における監査役・監査委員の行動の検証等を行っているか質問があった。
 当協会役員からは、任意加入団体であるという当協会の性質から個別の不祥事の調査等を行うことは困難であることも多いが、過去に不祥事を起こした企業の監査役からヒアリング等を行い、企業不祥事の疑いを感知した際の監査役・監査委員の対応について研究し報告書(注1)にまとめていること等が説明された。また、監査役・監査委員やスタッフに向けて、数多くの講演会・研修会を行っていることも紹介された。
 監査役の活動実態については、当協会では第77回監査役全国会議に際して会社の意思決定プロセスにおける監査役の関与や不祥事の未然防止についてアンケートを実施したところ、監査役が会社の意思決定に影響を及ぼしている事例や不祥事の未然防止に貢献している事例が数多く寄せられたことが紹介された(注2) 。

 その後の立食懇談会でも引き続き活発な意見交換が行われた。当協会では、今後もメディア関係者に監査役制度や監査役・監査委員の活動について広く理解を得るべく継続的に交流を続けていきたいと考えている。


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(注1)公益社団法人日本監査役協会 ケース・スタディ委員会「重大な企業不祥事の疑いを感知した際の監査役等の対応に関する提言」(平成24年9月27日)、「企業不祥事の防止と監査役」(平成21年10月2日)等
(注2)公益社団法人日本監査役協会「第77回監査役全国会議に係る事前アンケート 集計結果」(平成25年10月8日)

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